
「自分は集中力がないから、英語学習が続かなくて…」
このお悩みはとてもよく伺います。
(実は私自身も、集中が続かないことはしょっちゅうあります。)
ですが、英語学習が進まない理由は
必ずしも「集中力がないから」とは限りません。
学習方法が合っていない、目標に迷いがある…など様々な要因はありますが、
今回は別の視点のお話です。
集中できないと感じている方のお話を伺うと、ある共通点があります。
それは、英語を勉強している時間よりも、英語以外のことにエネルギーを使っている時間の方が長い状態です。
勉強を始めても、
「そういえばあの件どうなったっけ」
「仕事のメールが来ている、少しだけ確認しよう」
「締め切りが近いな…」
と手が止まり、頭の中は別のことでいっぱいになります。
こうして1時間机に向かっていても、
実際に英語に集中していた時間は30分に満たない、ということが起こります。
この状態が続くと「やっぱり私は集中力がない」と感じてしまいますよね。
ですが、これは集中力の問題というより、
「集中できる心の状態」が整っていないのかもしれません。
多くの方が、
「やることは決まっているのに集中できない」
「勉強中も頭のどこかが落ち着かない」
と話されます。
計画を立てたりToDoを作ることは大切ですが、
それでも集中できない時、原因になっているのは
心の中に残っている“未完了”です。
途中で止まっているタスク、先延ばしにしている判断、
やらなきゃと思いながら手をつけていないこと。
人の脳は「終わっていないこと」をとても覚え続けます。
スマホのバックグラウンドで動くアプリのように、
意識していなくてもエネルギーを消費し続けます。
その結果、目の前の勉強に100%向かうことが難しくなります。
集中とは、
「今、気にかかっていることが最小限である状態」
と言えるかもしれません。
気になることが次々浮かぶ状態では、
どれだけ机に向かっても深い集中は起こりにくくなります。
そこでおすすめなのが、集中しようとする前に
心の中の未完了を外に出すことです。
まず、気がかりをすべて紙に書き出します。
勉強と関係がなくても構いません。
返信していないメッセージ、
買い物、考えていること――
とにかく全部書き出します。
解決する必要はありません。
見える形にするだけで、頭の中から切り離され、心が落ち着きます。
次に、そのリストを仕分けします。
「いつやるか決めるもの」と「一旦保留にするもの」。
やる/やらないを決めるだけで、心のノイズは大きく減ります。
そして勉強中は、新しい未完了を増やさないようにします。
思いついたことは「あとで見るメモ」に残すだけで、
目の前に戻りやすくなります。
集中は、気合いで生み出すものというより、
心が整理された結果として自然に起こるものです。
もし「頑張っているのに集中できない」と感じているなら、
一度、頭の中の未完了を書き出してみてください。
やるべきことが明確で、
気にかかっていることが管理されている状態になると、
集中は少しずつ戻ってきます。
紙とペンを用意して、ぜひ試してみてください。


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